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2006年4月30日 (日)

論評:"What is a mechanism? A counterfactual account"

メカ研20060418

"What is a mechanism? A counterfactual account." Woodward,J. Philosophy of Science 69 (2002), pp.S366-377.「resume20060418-Woodward2002.pdf」をダウンロード

【内容】

因果関係を主張するためには、法則ではなく反事実条件文に訴えるべきである。メカニズムにおける生産的関係(≒因果関係)を特定するために、「干渉」を行なうとよい。「干渉下で不変」であるような関係を探求すべきである。例えば、オペロンモデルが正しいメカニズムモデルであると主張するためには、それが干渉実験(仮想実験を含めて)の結果を予想できることが必要である。また、このような「干渉」によってメカニズムの適切な要素(他の要素とは独立に変化可能な要素)をも同定することができる。

【論評】

・干渉とは結局、Salmonのスクリーニングオフのことではないのか。だとしたら、それは因果関係の十分条件にはならない。

・因果関係を同定する干渉とは、「他の経路を通らないで変化させることができる」ことらしいが、それは結局、特定の因果関係(「経路」)を前提した上でのみ同定されるのではないか。

・心理学的メカニズムに対するツッコミは興味深い。特に認知心理学(いわんや臨床心理学なぞ)とかで描かれるダイアグラムはかなりうさんくさい気がするし。

KO

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