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2006年3月20日 (月)

論評 "Explanation: a mechanist altenative"

"Explanation: a mechanist alternative"

Bechtel,W., Abrahamsen,A. (2005) Studies in History and Philosophy of Biological and Biomedical Sciences : 36, pp.421-441

【内容】

生物学においてはメカニズムによる説明が一般的である。では法則的説明とメカニズム的説明は何が異なるのか?

1.メカニズムは実在である。科学者はメカニズムを表象するダイアグラムを使って、(法則における論理的推論でなく)シミュレーションを行なう。

2.メカニズムの発見と検証は、分解(構成要素の同定)と局在化(構成要素と構成作用を関連付ける)を通じて行なわれる。

3.法則的説明においては普遍性や共通性が探求されるが、メカニズム的説明においては対象メカニズム間のバリエーションや類似性が探求される。

【論評】

①メカニズムを自然界における実在とみなすのは、強い形而上学的な主張であり、フォローを要するであろう。

②論文筆者らによる「分解」と「局在化」という捉え方は、科学的実践を反映する点で適切である。さらに(この論文では深く探求されていないが)分解と局在化は生物学・神経科学の知識体系をうまく捉えうるかもしれない。

③法則と違って、メカニズム間のバリエーションが科学的研究において探索されるというのは、重要な指摘である。このような観点から、物理学と生物学・神経科学の知識体系の相違が明確になるかも知れない。

by KO

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コメント

Bechtelのメカニズムについての本を発見:
Discovering Cell Mechanisms
The Creation of Modern Cell Biology

http://mechanism.ucsd.edu/~bill/discoveringcellbiology.htm

おもしろそう。でも高いです。

投稿: OTK | 2006年3月22日 (水) 01時00分

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